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2010年3月31日水曜日

第71回講演会

日付:2010年4月10日(土)時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:
 「 日本人の海外移民の150年――遥かなるラテンアメリカ日系社会への旅――」(広内俊夫氏)   
 「西方見聞録」(鳥山信子氏)

講師プロフィール:
 広内俊夫 氏(歴史文化交流フォーラム会員)
 大学で物理学を専攻。大手電機会社でコンピュータ開発に携わる傍ら、世界の歴史、地理、文化に興味を持つ。2004年5月退職し、同年7月にJICAの活動に参加。南米パラグアイで「移民史編纂」に携わる。2007年8月帰国後、元の会社で「社史編纂」を指導し、現在はNPO法人「シニアボランティア経験を活かす会」で、冊子「シニアの挑戦!国際協力の現場を語る」の編纂を行っている。

 鳥山信子 氏(歴史文化交流フォーラム会員)
 1935年、東京下町(向島)に生まれる。1644年、長野県丸子町(上田市)へ疎開し、高校卒業まで10年間を同地で過ごす。1959年~1965年、アストラ国際貿易(在ユーゴスラビア商社)に在職。東京オリンピック開催中はニュース原稿をセルボクロアチア語でテレックス送信した。1969年に欧州滞在から帰国し、ドレッサージャパンに勤務。1970年、東亜亜鉛海外質鉱山開発に従事。1977年から、バンコ・イスパノ・アメリカーノ(スペイン市中銀行)の在日駐在員事務所に入行し、東京支店秘書を務めた。

要旨:
 「日本人の海外移民の150年――遥かなるラテンアメリカ日系社会への旅――」 
 近代日本の海外移民は幕末・明治とともに始まり、ふたつの流れがあった。アジアとアメリカ大陸への移民である。この2つの流れは同時並行して興ったものである。アジアの移民社会は戦後崩壊したが、アメリカ大陸には豊な日系社会が成立した。近代日本の歴史は移民を抜きには語れない。 私は2004年から2007年にかけて3年間パラグアイに滞在し、その間ラテンアメリカ(7か国)を探訪する機会があり、各国の日系社会を見て回ることができた。講演では、近代日本がどのように海外へ進出していったか、移民から見た近代日本のあゆみと、ラテンアメリカ7か国の日系社会の昨今を紹介する。なお、今回の講演は、前回(2008年10月11日)に行った講演(日本人の海外移住140年とパラグアイ移住70年の歴史)の続編である。
 
 「西方見聞録」
 1964年4月に海外渡航が自由化され、1人年間500ドルの制限付洋行が認められた。この年に開催された東京オリンピックには94カ国が参加し、一気に海外との交流が促進された。同時に東海道新幹線も開業し、東京‐大阪間4時間という国内の旅が実現した。 1965年、極東の島国から、船、鉄道、空路を駆使して西方へと向かった「個人的な体験」を語り、スペイン滞在4年後、3ヶ月かけて帰国した東西見聞録を披瀝したい。