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2008年3月26日水曜日

第52回講演会

日付:2008年4月5日(土)
時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:ブルガリア・ロドピ地方の民衆歌謡の世界
講師:寺島憲治氏
プロフィール:寺島 憲治氏(東京外国語大学)
 早稲田大学大学院博士課程在学中にブルガリアに留学(1976-79年)。1989年の社会主義体制崩壊後、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究員として、それまで外国人研究者には調査の認められていなかったキリスト教徒ブルガリア人、ブルガリア・ムスリム(ポマク)、トルコ人(スンナ、シーア)のともに暮らす地域で多宗教・多言語・多民族の共住の様態を生活レベルに密着して調査。2004年に出版した『ダヴィドコヴォ村民衆歌謡集 (1) テクスト』はその成果の一端である。現在、第2巻目の註釈・解説編の刊行準備中。
要旨:
 ブルガリア南部とギリシア北部に国境線をまたいで伸びているロドピ山脈一帯では、羊飼いたちは、夏には高山の牧草地で、冬には羊を率いてエーゲ海沿岸に下りて草原や休耕地で放牧する移牧の栄えた土地でした。この地域は、また、キリスト教徒ブルガリア人とイスラム教徒ブルガリア人(ポマク)の人びとが、宗教を異にしながらも、生活や労働の場を共にして暮らす地域でもあります。今回は、この地方で時代を超えて受け継がれてきた民衆歌謡を聞きながら、そこから読み取ることのできる彼らの伝統や生活感覚や共住のありかたについて紹介してみたいと思います。

2008年3月19日水曜日

フォーラム事務局より

 春のお彼岸を迎え、日差しの陽気が風の冷たさをやわらげて余りあるような季節になりました。冬の凛と張りつめた冷気も悪くありませんが、自然の蘇生する春は生物としてのわれわれの心を弾ませるものがどこかあるようです(たとえ花粉症に苦しんでいても……)。
 3月の講演会では、長崎の原爆被災とその後の復興過程のお話を伺いました。原爆という世界史的な広がりを持つテーマに、長崎という土地の歴史と文化を踏まえて取り組んだ興味深い内容に、聴衆の皆さまからいろいろな質問が飛び交い、とても充実したひと時でした。