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2008年5月21日水曜日

事務局からのお願い

 セルビアで今年8月末から9月初めにかけて開かれる予定の「日本文化の日」のために、今年のカレンダー送りたいと考えています。不要なカレンダーをお持ちの方は、恐縮ですが寄付いただけるとありがたいです。7月半ばまで募集しております。よろしくお願い申し上げます。            

フォーラム事務局より

 5月の月例講演会では、入り組んだパレスチナ問題について、1948年のイスラエル国家成立を期に始まるアラブ差別・排除への取組みまで遡り、さらに我々に身近な沖縄・朝鮮半島の同時代の状況に関連付けて分かりやすくお話しいただきました。ナチスの迫害を受けたユダヤ人、そしてユダヤ国家から締め出しを受けたパレスチナ人以外にも、「市民社会」の枠組みからこぼれ落ち、故郷や生命を奪われる「難民」は世界中でまだまだあとを絶ちません。その意味でもたいへん刺激的で、考えさせられるお話でした。
 6月の講演会は、7日の第1土曜日に予定しています。テーマは、第2次世界大戦後の日本兵シベリア抑留問題です。皆さまのご参加をお待ちしております。

2008年5月7日水曜日

第53回講演会

日付:2008年5月17日(土)
時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:1948年のパレスチナと沖縄・朝鮮半島
講師:藤田 進氏
プロフィール:藤田 進氏(元東京外国語大学教授)
 第二次大戦後パレスチナ難民化局面に焦点を当てて、民衆証言分析と歴史・制度的資料による証言の裏付け補強作業とを組み合わせて「パレスチナ民衆史」の叙述に主に取り組んできた。
 主要著作:『蘇るパレスチナ』(東京大学出版会1989年)、「イスラエル占領体制を挟撃するイスラーム民衆運動の今日」(2007年、日本寄せ場学会 『年報寄せ場』第20号所収)、その他。
要旨:
 第二次世界大戦後平和と民主主義の息吹は、世界が1947年「東西冷戦」開幕と翌年の国連総会での朝鮮半島南北分断・パレスチナ分割の両決議を通じて軍事的抑圧を強めるなか、大きく揺らいでいった。その一事例を紹介するため、1948年の沖縄・朝鮮半島を念頭に置いて、パレスチナ住民に降りかかった平和破壊と難民化の事態を、難民キャンプ住民の証言にたどってみる。