本サイトはフォーラムのブログになります。
フォーラムのホーム・ページ(リニューアル!)こちら http://www.npo-if.jp/

2008年10月27日月曜日

第58回講演会

日付:2008年1月1日(土)
時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:リヨンと絹(織物)の世界史
講師:鹿住 大助 氏
プロフィール:鹿住大助 氏(千葉大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程、世界史研究所研究員)
新潟県出身。1998年3月に千葉大学文学部史学科を卒業。その後会社員を経て2002年4月千葉大学大学院に入学。現在、同社会文化科学研究科に在籍中。18世紀フランスの歴史を学んでおり、特に18世紀リヨンの絹織物業ギルドを研究している。
要旨:フランス中東部にある都市リヨンは「美食の都」「金融の都」「印刷の都」「ハイテクノロジーの都」など様々な別称で呼ばれている。その歴史は古代ローマ帝国に遡るが、18世紀には絹織物業を中心に繁栄し、ヨーロッパにおける「絹の都」として発展した。しかし、商業的成功の裏ではギルドの商人と職人の格差が拡大し、「働きながら生きるか、闘って死ぬか」という標語を掲げた19世紀の絹織工蜂起が準備されていった。本報告では、同時代のリヨンにおける絹織物業の生産・流通、および社会の変化について注目するとともに、この時代の変化を世界史から考え直すことを試みたい。

フォーラム事務局より

 10月の講演会では、日本人のパラグアイ移住の歴史を、19世紀後半に始まる「移民の世紀」という世界史的な文脈に据えてお話しいただきました。現地日系人社会の様子など珍しい映像も見せていただき、講演終了後には、講演者が編纂されたパラグアイ移民史の本をめぐって活発な質疑応答がもたれました。
 次回講演会は、フランスのリヨンの絹織物職人に関するお話です。奮ってご参加ください。また、講演会の前には第6回年次総会を行います。こちらも、会員皆さまのご参加とご助言をお待ちしております。

2008年10月1日水曜日

第57回講演会

日付:2008年10月11日(土)
時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:日本人の海外移住140年とパラグアイ移住70年の歴史
講師:広内 俊夫 氏
プロフィール:広内 俊夫氏(歴史文化交流フォーラム会員、会社員)
 大学で物理学を専攻。大手電機会社でコンピュータ開発に携わる傍ら、世界の歴史、地理、文化に興味を持つ。2004年5月退職し、同年7月にJICAの活動に参加。南米パラグアイの移民史編纂に携わる。2007年8月帰国。現在、元の会社からの要請を受け、同社の社史編纂を指導している。
要旨:2006年、日本人のパラグアイ移住70周年を迎えた。南米パラグアイは大国ブラジルの影に隠れ目立たない存在であるが、世界有数の親日国であり、同国には「豊な日系社会」が存在する。2008年はブラジル移民100周年。明治維新とともに始まった日本人の海外移住は今年で140年の歴史を刻む。しかし、その歴史は「排日の歴史」ともいわれ、日本人は排斥を受けながら、ハワイ⇒北米⇒南米⇒満州、そして戦後の南米へと、移住先を変えていった。今回、その140年の歴史を、世界史的視点に立って、南米やパラグアイ側から見てみよう。
 また、最近の動向(海外在留邦人、在日外国人)や、パラグアイ国の「豊かな日本文化」についても、写真とビデオで紹介したい。