日付:2009年3月7日(土)
時間:16:00~18:00
場所:渋谷アイビスビル10階
内容:万国史のルーツを探して
講師:南塚 信吾 氏
プロフィール:南塚 信吾 氏(法政大学教授、世界史研究所所長)
富山県出身。専門の東欧史研究の枠を超えて、グローバルな視点で世界の歴史と人々の文化、交流の様相に関心を持つ。ご存知、当フォーラム理事長。
近著に、A Social Bandit in Nineteenth Century Hungary: Rozsa Sandor, Columbia University Press, New York, 2008.
要旨:明治期には「万国史」という名の教科書が文部省の肝いりで数多くつくられた。その大部分は英語の世界史(universal history, general history, history)の翻訳であった。
では、どういうものが翻訳されたのか。だれが、どのように選んで「輸入」してきたのか。「分からない」。ただ、大部分がアメリカからであった。福沢諭吉なども持ち帰っている。
では、アメリカでの19世紀前半の世界史はどのような状況にあったのか。それを調べにピッツバーグへ行った。すると、アメリカの歴史記述は当時はまだ遅れていて、そのほとんどはイギリスからの「輸入」であることが分かった。
では、19世紀初めのイギリスの歴史記述はどうであったのか。それを調べると、イギリスの歴史記述は、当時のドイツの歴史記述を強く意識していることが判明。
では、ドイツの歴史記述はどうだったのか。ドイツとイギリスの19世紀始めの歴史記述を見ていると、どうも変な歴史書にぶち当たった。それは何か?
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